「英勲」蔵見学と伏見見物
M酒店さん主催の会に参加し、京都伏見の齊藤酒造さんへ。
滋賀のお酒は、長らく伏見に
桶のまま売っていた歴史があり、
どんなとこなのか、一度見てみたかったのです。
京都からおけいはん(京阪電車)で中書島下車。
竜馬の定宿、寺田屋もここにあるんですね。
また、見渡せば必ず視界に酒造蔵や工場が
入ってくる蔵密度の濃さには驚き!
絵になるりっぱな蔵が酒どころらしい景観となっています。
駅から歩いて10分か15分、でっかいビルの工場が「蔵」でした。
最初に、簡単な会社についての説明と、
造りのようすをビデオで見せていただき、それから蔵へ。
洗米は3階、仕込みは2階と、だんだん下へ降りてきます。
麹室も広くて2部屋。
麹製造機があったり、コンピュータ制御の洗米機から
べルトコンベアで米が運ばれてくるなど、
珍しくてキョロキョロしてしまいました。
タンクには吟醸酒のモロミがありました。
ふつふつと湧いている香りはフルーティ。
クリームのような梨の香り(伝わります?)でした。
一時は栽培が途絶えていた、
「祝」という京都の酒米を復活させて
その米でお酒を造ることもされています。
米の実物と稲穂を見せていただきました。
背が高くて収穫量が少なく、栽培しづらそう。
最後に今年の新酒の原酒をいろいろ試飲させて頂きました。
雑味なくクリアでフレッシュな味。
M酒店さんのプライベート・ブランド
「やどりぎ」が私の一番好みの味。
齊藤酒造さんのお酒は大規模工場で造られていても
味はおいしかったです。
また、営業担当の若い方も来られてましたが、
彼自身、造りの説明ができるというのもスゴイ。
見学後、伏見の町に行って
昔ながらの蔵の雰囲気を残す、
ある蔵元直営のお食事処で、
特別本醸造、大吟醸、純米大吟醸と3種
飲みましたが、がっかりの味。
お腹いっぱいになったので「大吟醸ソフトクリーム」という、
20年古酒をトッピングするアイスには
後ろ髪を引かれる思いでパス。
おいしいお酒は近代化されていても昔ながらのままでも、
作り手の技量と情熱しだいなんですね。
齊藤酒造さん、M酒店さんありがとうございました。
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