今頃 蔵では
湖南の空は青い色ものぞいていますが、
北のほうは今日も雪らしい。
節分、ということは明日は暦のうえではもう春。
しかし蔵の中は相変わらずしんしん冷えていることでしょう。
朝、甑(こしき)の中の酒米を蒸す蒸気のボイラー音や
冷気を取り込む音やエアシューターの音、
蔵人の気合と活気にあふれる蔵。
夜の蔵は静まりかえり、
居並ぶタンクのそこここから
酵母たちの沸く
ぷつぷつ、
ぴちぴちという音が。
つぶやくように
ささやくように
聞こえてくることでしょう。
蔵の古い柱や板は、
蔵人の汗や、お酒が成長するさまを、
毎年くりかえし見守ってきたんですね。
蔵の中のことを思い出していると
いろんなイメージが頭の中で
くるくると回りだしてしまいました。
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