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2003.02.16

昨日は安井酒造場見学


 土山の安井酒造場さんに行って見学させて頂きました。
 交通量の多い1号線からわき道に入ると、
 とたんに静かな昔ながらの街並みになります。
 曲がってすぐ、レンガの煙突が見えてきました。

 今日は、モロミを搾る日。
 安井酒造場では全部木槽で搾っておられるのです。
 モロミの入ったタンクから、ホースでポンプに送り、
 そこからモロミの袋に入れてゆきます。
 中の空気を抜き、1袋づつ重ねていくのですが、
 袋の口は、折り返して下に敷くだけ。
 それだけでモロミが出ないのが不思議です。

 木槽の一番底に敷いてゆくのは無理な体勢からなので、大変そう!
 若い吉田さんとのコンビでキレイに互い違いに積んでいき、だんだん木槽いっぱいになってきました。
 すると、今度は枠、「かさ」を重ねて高さを足します。
 かさを重ねてからも、同じようにひたすら袋にモロミを入れては 積んでいきます。
 また、一杯まで重なると、もうひとつかさを重ねます。

 その間、ふなぐちから、絞りたてのお酒が出てきました。

 この袋の数はなんと450以上!
 モロミを入れると結構重いので、体力が必要です。
 実は、「やってみます?」と私もモロミを袋に入れる作業を体験させていただきました。
 袋の中に蛇口の先を入れ、ひねるとモロミが出てきます。
 7分目くらいまで入ったら、袋の上に寝かせ、空気を抜き
 口から20センチくらいを折り返し、下に折込みます。

 モロミの入った袋を移動させるため、
 袋をつまんで引っ張りますが、「ヨイショ」って感じ。
 ひとつふたつならなんともないけど、これを一人200回以上繰り返すのですから、かなりの作業量です。

 モロミの袋は、右左を交互にきちんと重ねなければなりません。
 そんなことも、見ているだけでは気が付きませんでした。

 その間、お父様はモロミのタンクを櫂(かい)でかき混ぜて、モロミを均等にしておられます。
 3人のチームワークでどんどん仕事が進んでいきます。
 安井さんは杜氏さんの役目もされています。
 家族だけで造るようになって5回目の仕込みだそうです。
 能登杜氏の品評会で受賞されたほどの実力。
 お忙しい中、安井酒造場の皆様、ありがとうございました。

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