シベリア帰りのおじいちゃん
実家に日帰りしてきました。
途中、中国縦貫道の山崎で降りれば
祖父のいる病院に行けます。
祖父、92歳。
明治生まれのシベリア帰り、ふんどし愛用者。
学校卒業してすぐに教員として台湾(当時は日本だった)に
赴任したこと。
お休みを利用して、山登りして写真を撮る旅をしたこと。
カメラはとっても高価だったこと。
コースは、台湾の山から、四国の石鎚経由。
その後、満州(当時は日本だった)に就職し、敗戦、
捕虜となってシベリアで強制労働2年。
病気になってロシア人女医さんに命を助けられ、
なんとか生きて帰国できたそうです。
話に出てくる人はほとんどが鬼籍の人。
ほかの兄弟3人、みんな戦死です。
私の祖母、祖父の妻も数年前に亡くなりました。
武士のような考えの人で、
「いつ死んでもいいように身支度しておきなさい」
「私は明日死ぬか分からないから」
と言い続けて既に50年。
何度も何度も同じ話を聞いているけど、
私のほうもすぐに忘れるので、
いつも新鮮(笑)。
植民地って、よくないことですが、
台湾の学校で教え子だった方とは、
ずっと交流があって、
わざわざ台湾から訪ねて来られた方もおられるんですよ。
先生としてはいい先生だったんでしょうね。
おじいちゃん、1世紀生きて!
おじいちゃんは「時を駆ける青年」です。
で、お土産は、「浪乃音」特別純米 火入れでした。
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