峠を思い出す…ちょっとだけ現実逃避
チャリンコで峠の頂上まで上った時、
涼しい風がうれしいものです。
それまで、
「あのカーブまで行けば坂は終わりだ」と
自分をだましだまし、
だましきれなくなったら
ちょっと自転車を降りて
木陰のアスファルトで休み休み、
肺の120%くらい使ってるような息をして、
顔なんて引きつって、
汗だくになって。
周囲には誰もいなくて
休んでいると木々のざわめきや
小鳥の鳴き声しか聞こえない。
ちょっと寂しい山中の坂道だったりします。
たまには、木苺を見つけて食べたりねー。
一番苦しいのは
頂上が見えたくらいのところ。
あと少し、なのになかなか上りきれないものです。
でも、峠の頂上では
先に到着していた仲間たちが
笑顔で迎えてくれます。
時には
すばらしい眺めが待っていることもあります。
苦しかった道のことを忘れて
風に吹かれます。
元気アメ(注:ご飯以外に昼間食べるのを許されているのは
キャンディだけ。アイスとかめったに食べませんでした。
結構ストイックな旅でした)を
食べ、ボトルの水を飲み、汗をぬぐいます。
そして、
自転車に乗って
ゆっくりと加速してゆき
下りの爽快感に身を任せるのです。
学生時代、自転車ツーリングの集合地では、
たいてい最終日に打ち上げがあり、
地元のお酒を飲みました。
唯一覚えているのは
九州の熊本で買った「美少年」だけです。
しかし、自転車で一日中 走るわけですから
カロリー消費もハンパじゃなく、
みんな飲む量も豪快。(若かったし)
チャリンコ関係で
「日本酒をおいしく飲む」には程遠く、
酔っ払うために飲むほうが多かったような。
まだまだ「おいしい日本酒」との出会いは
ずーっと後になってしまいました。
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