流行モノを押えよう、と買った「バカの壁」「セカチュウ」「13歳のハローワーク」。
面白かったですが、「バカの壁」を一回読んでみて自分がバカって再確認しました。
よーわかりません。
今、2回目~3回目読んでいます。
すると、「A=B、B=C、ゆえにA=C」とかっていう構成ではないと気づきました。
順を追わなくても、その章だけ読めばいいんです。独立しているので、細切れに読んでもOK.
いったい、養老さんは結局何が言いたいの?
と言いたくなる構成ですが、言いたいことを言った、それだけなんでしょう。
頭のええ人が考えていることを知る、それも知的刺激になりますもんね。
先日参加した、おうみ未来塾6期生の入塾式での日高先生のお話を聞いていて、この「バカの壁」を連想しました。
日高先生は、動物学者で初代滋賀県立大学学長、現在は地球環境研究なんとかというところの所長をされています。(愛称は「地環研」ではなく「地球研」が希望とか)
今回の話は、モンシロチョウのオスは、メスをどうやって見分けているか、というもの。
キャベツ畑を舞うモンシロチョウは、ほとんどオス。とってもせわしなく飛んでいる。
その理由は、葉の裏にいるメスのモンシロチョウを探しているから。
メスを見つけると、すぐに飛びついて交尾!
しかし、人間の目にはモンシロチョウのオスとメスの外見は同じに見えます。
ではどうやって、オスはメスを見分けるのか?
いろんな実験の結果、モンシロチョウは紫外線も見えるため、私たち人間が見えているのとはぜんぜん違うように見え、メスは白く、オスは黒く見えることが判明したというのです。
つまり、私たちが、みんな同じ世界に住んでいると信じているのは幻覚「イリュージョン」でしかなくて、みんな違う世界を見ているんだよ…。
そういう話でした。
ちなみに、紫外線で見えるようにメスの模様を紙に書いてキャベツ畑に置いたら、オスはメスだと思い込んで飛びついたそうです。「オスはアホですね」。
先生、会場を「あっためる」のお上手です!
日高先生は、以前から海外へ行って日本や先進国(自称)の人が現地に協力していろんなことをしているが、本当にそれがいいことなのか?というような、聞いている人への投げかけのあるお話をされていました。
「バカの壁」も、みんな違う世界に住んでいて、自分の興味のないことは見ない、見えない、ということが書いてありました。
「あたりまえ」を鵜呑みにしないこと、を実践される、二人の学者先生です。
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