『風と出会う』NPO法人ひとまち政策研究所編
サンライズ出版1200円。 これはたくさんの現場の方がその専門分野を 分担して書かれた、滋賀のまちづくりの記録です。記録だけではなく、分析などもあります。
おうみ未来塾の先輩も、未来塾でのグループ活動がふくらんでいった様を書いておられます。また、滋賀総研の方が、Eまち滋賀のことをまとめておられます。信楽の狸学会のことも。(代表の方はお会いするたび、どんどん狸らしくなっておられる……)
ちょこちょこっとお会いしたりかかわりのある内容だったりと、興味深く読めました。
中でも、「おっ」と思ったのは彦根市の夢京橋キャスルロードや、花しょうぶ商店街のまちづくりのことに触れた部分。商店街の店主さんたちは、昔栄えていたけど、もう高齢だし、できれば何もしないでこのまま、という意識の人が多い。そんな人は話し合いの場にも出てこなかったそうです。
でも、お店を訪ねて昔のことを聞いたそうです。すると、「まだ花街があって、つやっぽいお姉さんがよく寄って話し込んでいった。そういうときは店も華やいだものさ」と、いきいきした場面を語ってくださったそうです。そこで「もう一度、そんな店にしたらどうでしょう。人が寄って話し込んでいけるような店・商店街にする、それが私たちの言うまちづくりなんですよ」と説明したら、今度は、そのお店のオーナーは毎回、会議の最前列に陣取るようになったとか。
このエピソードが、一番印象に残りました。
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