みんなちがってみんないい酒
正確には覚えていないのですが有名な詩の一節にこんな意味のフレーズがありますよね。金子みすずさんの作品の中に。いや、最後に酒はついてませんけど(笑)。
みんなが違うから、この世の中がうまくいっているわけで、みんな同じだったら、きっとたくさんの不都合が出てくるでしょう。
滋賀の蔵のお酒にもいえるように思います。
インパクトのあるうまい酒をめざす蔵、
飽きのこない酒をめざす蔵、
滋賀県以外で売れる酒をめざす蔵、
まず地元で売れる酒をめざす蔵、
手間をかけてうまい酒をめざす蔵、
合理化・機械導入によってうまい酒をめざす蔵、
若い人が中心になる蔵、
ベテランが指導する蔵……。
それぞれの蔵は違う環境で違う条件で、自分の信じる酒造りに取り組まれています。
だから、お酒の味も値段も、みんな違います。
飲み手だって、
懐具合で安い酒が買いたいときもあれば、
奮発して高い酒を買いたいときもあり、
体調によって濃い酒がうまく感じるときもあれば、
薄い酒がいいときもあり、
季節によって冷酒がほしいときもあれば、
お燗してほしいときもあり、
連れによっておしゃれなBARで飲みたいときもあれば、
立ち飲みで短時間に盛り上がりたいときもある。
だから、それぞれの酒と飲み手がうまく出会えば、みんないい。
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