『村落社会と「出稼ぎ」労働の社会学』読了
やっと、一通り目を通すことができました。
理解できてるかというと、頭がぼーっとした状態で字をたどってるだけ、という部分もあったので、イマイチですが。
諏訪の杜氏さんをはじめとする「サカヤモン」と呼ばれる冬は酒造業で働く皆さんの、自負、誇りは自分の村があってこそ。それを感じました。
この本を読みながら、かつて私が故郷で感じていた息苦しさを思いかえしてみました。常時、小さな村落の他人のウワサばかりする母。うんざりしていました。
いつ、誰が、どこへ、誰と行ったか、みんな知っている。出かけたら「今日はどちらへ」と必ず聞かれる。祖父母の代からのことをお互い知っている。
他人の評価を常時気にしながら生きなければならない、村落の暮らし。しかし裏を返してみれば、下手な生き方ができない、ということです。人間としてきちんと生きるということは、他人から評価されることが必要で不可欠ではないでしょうか。
本の中には、具体的な会話、描写などはほとんど出てきません。でも時折、和やかに、真剣に聞き取りしている場面が見えるように思われました。
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