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2005.06.12

田舎はええとこ

実家の村落の生活に、どうしようもなく息苦しさを感じていた私でしたが、最近取材したところでちょっと驚いたことがあります。

大企業に勤める人のマイホームが整然と並ぶ、団地。できて30年だそうです。入居した当時は子育て真っ最中でしたが、現在は子どもも独立、高齢化した夫婦だけという世帯も多くなっています。

そんな団地では、高齢者対象のひったくりなどが頻発していました。

そこで、立ち上がったのが自発的な団体です。道で出会って、知らない人にもあいさつをします。夜に健康のためのウォーキングをすることで、団地内のパトロールも兼ねます。


その甲斐あって、引ったくりなどの被害が激減したというのです。

ちょっと待って。

息苦しく感じていた実家の村落の「今日はどこへ行きんさるん?」が、実は犯罪を抑制する大切なことだったわけです。近代的な団地生活がわざわざ、村落社会の感覚を取り入れて安全を取り戻している。


なんということでしょう。村落のあの息苦しさはマイナスばかりではなかったのですね。私は複雑です。

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Comments

畑作、林業など、わずかですがIターンする人が増えていますよね。環境だけでなく、人とのつながり方も田舎のよさが見直されているんですね。ヒトは百人、二百人単位の集団で群れを成して生活する生き物なのですと、日高先生もおっしゃっています。その中で子どもは「育つ」んだそうです。

Posted by: 姉御 | 2005.06.12 11:55 PM

農村の崩壊、ということはよく聞きますが、
どっこい、前田さんのように
新しく村に入って農業をする人もでてきています。

そんな人が必要とされています。

村落的な人間の結びつきの中にいることが
人間であるためには必要なんでしょうね。


それにしても、
テレビニュースでつぶさに若・貴兄弟の確執を
放送してるのを見ると、
日本はバーチャルの「ムラ」なのかなあとも思えます。

Posted by: 家鴨あひる | 2005.06.13 06:03 PM

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