『グリーン・ノウのお客さま』L・M・ボストン
今回は『グリーン・ノウの川』で活躍した中国難民の子、ピンが主人公。同じく『川』で遊んだ女の子、アイダのおかげでオールドノウ夫人(館の主、大おばあちゃん)と夏休みを再びグリーン・ノウで過ごすことができます。今度は森の中に思いがけないお客さま(ゴリラ)が訪れるので、そのスリリングな三日間が特にていねいに描かれます。
このシリーズに登場する大人のすてきなこと。オールドノウ夫人や、ゴリラの飼育長が、ピンの気持ちを理解して信頼していることは奇跡のように思えます。
私は物語に登場する「言っていることを自分でも信用していない」、その他大勢の大人たちの仲間入りをしてしまったかのようです。
思いのほか物語は短くてすぐに読めてしまい、しかも昔読んだときのように泣けませんでした。物語の主人公になりきれない、大人である証拠なのでしょうか。悲しい。
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