酒一本の勝負
今回、本では規模の大小関わらず滋賀でがんばっている蔵元さんを紹介するよう心がけました。
中には、「うちみたいな小さい蔵を……」とおっしゃる蔵元さんもおられました。でも、それは謙遜されているだけで、酒には自信を持っておられます。
買う私たちにとって、問題なのは買った1本の酒だけ。ほかに何万本出していようが、数百本だろうが関係ありません。買ったこの酒だけで、造った蔵を評価するわけです。それが機械化されて造られていようが、昔ながらの手作りだろうが、規模も工程も極端な話、関係ありません。その酒がすばらしければOK。
コンピュータ制御であっても、全部手作業であっても、結局は造っている人がどんな酒をめざして造るかで酒が決まります。
ただ、私たちはラベルや先入観にものすごく左右されることは確か。大規模メーカーだからとか、全国区の蔵だからとか、そんなイメージで本当の酒の姿を見失いたくはないものです。
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Comments
本当にそうですよね。
どこの土地に行っても必ず地酒を飲んでみたり、買ってみたりしています。
試飲させていただけると、そこでいろいろなお話が聞けて、また楽しい時間が過ごせます。
やっぱり、顔の見える商品が良いですね。
Posted by: 瑠香 | 2005.08.24 08:23 AM
本当にそう思います。
知名度だけで質のいいものが見えなくなってしまうなんてこんなに勿体無いことはないですよね。
私も、どこかに出かけたり出向のときはそこの酒を飲んだり、地元の人の行く小さな飲み屋でお酒が好きな人に地元の美味しいお酒を聞いて飲んでいます。
これがなかなか!知名度は低くても美味しいお酒を飲むことができるいい機会になっています。
Posted by: ermine | 2005.08.24 09:15 AM
るさま、ermineさま
お二人のように、ちょっと心がけて
おいしいお酒にめぐりあう人が
どんどん増えてくれるといいですねー。
1本の酒で勝負しなければならない蔵元さんたち、本当に厳しい戦いだと思います。
私は、イメージに左右されないように、と
書いていながら、本では酒だけでなく
蔵の情報も入れています。
というのも、買うためには、
少しは情報がないと手が出ないからです。
全く知らないお酒を買うのはかなりハードル高いですよね。
だから、買ってもらうためには
いろんなイメージも必要なんですよね、
矛盾してるみたいだけど。
Posted by: あひる@滋賀 | 2005.08.25 06:04 AM