『日本人も知らない日本酒の話』ジョン・ゴントナー
以前、新聞の連載記事をオンラインで読んだことがありました。ゴントナーさんは日本酒をアメリカに広める活動をされているとか。
たまたま、アマゾンで見つけて、即座にレジへ。
ゴントナーさんは、アメリカからJETという当時の文部省が主催していたプログラムで、英語教師として来日されたのだそうです。それが15年前の話。
JETで英語教師を2年続けている間に日本酒と出会い、そのおいしさに驚き、日本酒について深く勉強を始めます。JETの派遣期間終了後、日本で会社に就職し、「ジャパンタイムス」紙に日本酒の記事を書いたことがきっかけで、コラム連載を8年、ついに英語で日本酒の本も出すことになったそうです。
この本は、英語で書かれたものを翻訳してあるのですが、とても自然で平易な日本語になっているので、言葉が直接心に染込んでくるようです。
おいしい日本酒に出会ったときの驚き、喜び。日本酒造りに情熱をかける人との出会いが深めてゆく日本酒そのものの理解度。
その淡々とした語り口に、いつしか深く何度もうなずいている家鴨でした。日本酒好きに国境は関係ないんだ~。
15年以上も前に出会い、日本酒が仕事になってしまった方の総決算みたいな本でしたから、自分のこの4年がいかに短くまだまだ浅いものであるか、思い知らされました。
日本酒を造ったり売ったりする現場についての情報はもちろん、アメリカで日本酒が飲まれている状況分析などもあり、情報としても興味深いものがありました。SAKEよりもGINJO?など。
日本酒という伝統色の強いものだからこそ、世界に打って出るに足るもの。今後、日本酒市場の可能性は大きいと私は思います。
『日本人も知らない日本酒の話』
ジョン・ゴントナー/著、小学館/発行
1300円+税
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Comments
こんばんは!
mixiの足跡から来ました。
先日、同じくこの本を読み終わりました。
利き酒会で何度か見かけたことがありますが、
本当に真剣にお酒を利いていた姿、印象的でした。
その頃は「ジョン・ゴントナーさん」と知らず、
「珍しい外国人さんもいるものだ」としか思いませんでしたが、
今となっては何故あの時にサインを貰わなかったのだろう…とミーハー魂全開で思ってみたり。
良い本でした。
Posted by: SOJA | 2005.09.05 08:48 PM
コメントありがとうございます!
ゴントナーさんご本人とお会いされたんですか!うらやましい(同じくミーハー)
Posted by: あひる@滋賀 | 2005.09.05 11:12 PM
ミーハーと言えば、
僕が「七本槍」と出会ったのもミーハー魂からでした。
「北大路魯山人」と聞いて…。
もっと言えば、
「御代栄」の「近江米のしずく」も、
「玉栄を使った純米大吟醸」と言う内容にだけ惹かれて買ったほど。
ミーハーって言葉を変えると、
「好奇心」ですよね(笑)
Posted by: SOJA | 2005.09.06 07:51 PM
「七本槍」の前掛けも ごいっしょに購入されたんですか?
私はTシャツ2枚持ってます。
とりあえず、手に入れてみる、という原動力になるんだから、ミーハーも、大切ですよね(笑)!
魯山人は、『美味しんぼ』で知りました~。
Posted by: あひる@滋賀 | 2005.09.07 09:55 AM
なんとTシャツが!
前掛けは保存用と飾り用に
2枚買ってしまいました…。
同じく魯山人は「美味しんぼ」からです。
また日本酒の特集をしてくれないものか…と思っております。
Posted by: SOJA | 2005.09.07 12:20 PM