『陸を行き交う樽廻船』松木津々二
あの西条酒まつりの地、広島県東広島市の酒造りの祖とも言うべき人物を描いた本です。
江戸時代の最後の頃に生まれた木村和平(貞一)さん。まだ酒造が行われていない土地に初めて酒造を始め、鉄道を引き、優秀な精米機械を開発し、吟醸造りの技術を先取りした酒を目指したそうです。
ところが、これだけ酒造りに功績が大きな人だというのに、あまり地元で知られていなかったのだそうです。そこで、著者の松木さんが不思議に思って調べてゆくうちに、彼の魅力にとりつかれてしまいました。そして、誕生したのがこの本です。
当時の貴重な写真や、古い地図など、見るだけでもその時代を調べるのが大変であろうと思われます。著者は、西条酒まつりの実行委員をなさっているとか。現在の酒まつりのにぎわいを、木村さんはきっと天で喜んでいることでしょう。
『陸を行き交う樽廻船 陸の港と吟醸酒を造った男』松木津々二/著
700円
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