『純米酒を極める』上原浩
上原先生の本は『いざ、純米酒』を以前買って、一回読んだことはありますが、内容を理解したかというと、うーむ……、って感じでした。酒業界関係向けのように思えたのです。
新書のほうが一般向けだよ、と聞いて読んでみました。
上原先生の筆は熱を持ち、純米酒だけが日本酒だと断言されています。アルコール添加された酒のどこがよくないのか、ということがわかりやすく解説されていて、先生の説が納得できました。
純米酒とアルコール添加酒の違いは「完全発酵させるか否か」という点であるのだそうです。私はそういう意味で考えてみたことは無かったんです。
あと、生モトと山廃モトの違いなども説明されていました。
「図表 生モトにおける微生物の遷移モデル」(生モトの硝酸還元菌、乳酸菌、酵母などの繁殖の時間軸グラフ)、「図表 生モトづくりの大まかな工程」とその説明は、今上原酒造さんで山廃モトを追って見ているため、とてもよくわかりました。ってか、わかったような気になった、と言うべきか。
知っている銘柄、居酒屋・酒屋さんの名前が出てきて、にやっとしてしまいました。そして、「どういうわけか私の教えを受けた人は、私以上に口が悪くなり」という一文には笑ってしまいました。
もう一回、読み直してみようと思います。
『純米酒を極める』光文社新書
著/上原浩
刊/光文社
中に酒造作業や酒と肴などのカラー写真も挿入されています。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『夜ふけのおつまみ』スヌ子 角川新書(2017.02.25)
- 『湖国と文化』第158号発行 特集 滋賀の地酒(2017.01.22)
- 「いっぽん!!〜しあわせの日本酒〜」に「大治郎」「一博」が!(2016.08.04)
- 『さよなら、ニルヴァーナ』窪美澄著(2016.07.07)
- 『おとなの週末』にて浜大津こだわり朝市が紹介されました!(2016.02.20)
「日本酒全般」カテゴリの記事
- 関西日本酒会 2回目(2019.02.16)
- 酔inで忘年会でした(2018.12.24)
- ローカル・サケ・キャノンボール 島根県編に参加しました(2018.12.19)
- ツイッターオフ会 あたらナイト報告(2018.12.09)
- あひる父の酒武勇伝(2018.12.23)
Comments
私ではない。
_________
生もとと山廃の違いは、さらに乳酸醗酵を考えると更に全く別物という認識になります。
Posted by: 煮酒 | 2006.02.15 01:01 PM
>煮酒どん
あらら、思い当たる節でも~?(笑)
生もと、山廃もとって、複雑なんですね。
Posted by: あひる@滋賀 | 2006.02.15 06:07 PM