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2006.04.17

藤居本家蔵見学 報告

藤居本家さんに伺った折の報告が遅れてしまって申し訳ありません。

どうまとめるか、考えれば考えるほど難しく、また時間がたてばたつほど取り掛かれなくなってしまいました。思い切って、少し簡単に書くことにします。

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2006年4月3日(月)、午後2時ごろから藤居本家さんに伺い蔵見学をさせていただきました。今回はよいかも会、mixi「滋賀の地酒が好きなんだ!」コミュの両方で呼びかけ、6名での見学でした。

まず、藤居本家さんの欅の大広間でお茶を頂きながら自己紹介。あの欅の大柱と、欅財に囲まれた空間は落ち着きます。

それから酒造蔵のほうに案内していただきました。

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これが酒造蔵の入り口です。


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酒造蔵の天井は二重になっていて、屋根との間に空間があり、漆喰が30センチも塗ってあるそうです。それは断熱のため。しかし、そのために屋根はかなり普通より重くなり、それを支える柱も梁も普通の木材ではムリです。蔵元さんのお母様が欅の巨木を一本一本交渉して集めてこられたのだそうです。欅の大広間のある建物と酒造蔵どちらも設計をお母様がされたとのこと。だからでしょう、藤居本家さんの建物は、どこにも似たものがない不思議で強烈な印象を受けるのです。

蔵の中には、『近江の酒蔵』の本にも掲載されている、酒造りに使われた百済寺の大甕が展示されていて、明日にもお寺に返されるとか。とってもラッキーでした。

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酒造蔵を見学させていただいたあと、また欅の大広間に帰って、きき酒をさせていただきました。

米は県内産のみを使用(「玉栄」「吟吹雪」契約栽培、有機栽培の「山田錦」草津産など)。仕込み水は鈴鹿山系に降った雨が100年以上かけて湧くという、柔らかい水。

市販の酒以外に、延喜式に載っている「白酒(しろき)」「黒酒(くろき)」も別の蔵で造り新嘗祭に献上なさっています。

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きき酒ラインナップ。大吟醸クラスは軽やかですが、味があります。珍しい酒米でかもされた酸が強い「円城(えんじょう)」はロック専用純米原酒。焼き鳥に合う酒、なのだそうで甘さもうまみもごくごく控えめ。
私が買って帰ったのは「七年古酒」「しぼりたて原酒」「にごり」の3本です。古酒は、最初から常温で長く寝かせるのを念頭に置いていて、酸を高めに仕込んであるのだそう。古酒、いいです!


今回、蔵元の息子さんである藤居鐵也さんにお相手をしていただき、さまざまなお話を伺うことができました。蔵の説明もさることながら、日本酒という存在そのものについて、また日本の食文化について、日本酒の復権への道について、滋賀県という土地の農業や人の考え方や自然などの良いところ、そうでないところ……。

地元文化を育てるという意識を持って地元のものを選択することで、消費者が地元文化を救うしかない。

また、レギュラーの酒という言い方で、普段飲み用の酒を大切にしたい、その酒を飲んでもらえないと日本酒の明日はなくなる、とおっしゃっていました。吟醸酒などはハレの酒であり、毎日飲むものではない、と。

確かに、ハレの日、祭りの日の食事を毎日続けられるわけがありません。贅沢への感謝を忘れてしまい、しかも疲れてしまうことでしょう。

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↑藤居鐵也さん


お話を伺い、誇りと信念を持って日本酒を造り続けていらっしゃることをひしひしと感じました。

また、今回は東京のセキヤ酒店さんのお酒「玉蔓(たまかずら)」や関矢さんが最後に訪問された時のお話を伺うこともできました。


初めて「びぃめ~る」日本酒特集号で取材に伺った時に比べると、私自身少しは成長できているのか……。甚だ心もとないところです。

お忙しい中、長時間本当にありがとうございました。

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▼藤居本家サイト

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