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2006.06.14

「チッコペトリロ」

イタリアの昔話に「チッコペトリロ」というのがありました。チッコペトリロとは、子どもの名前です。

ある村の結婚式が、新婦の実家で行われていました。宴会のぶどう酒がなくなったので、新婦が地下室にぶどう酒を取りに行きました。

地下室で樽からぶどう酒を汲んでいる待ち時間に、新婦は想像します。「結婚したらかわいい子どもが生まれる。その子にはチッコペトリロと名前を付けるのよ」そのとき、ふと地下室の入り口の壁を見ると、上に大きなマサカリが掲げてありました。

「地下室にぶどう酒を取りに来たチッコペトリロの上にあのマサカリが落ちてきたら……!! ああー、かわいそうなチッコペトリロ」と新婦は大泣きしてしまいました。

いつまでたっても帰ってこない新婦を、新婦の母が見に行きました。でも二人とも帰ってきません。父が見に行きました。帰ってきません。

しかたなく新郎が行きました。すると、ぶどう酒がざぶざぶたまっている地下室で、新婦と父母が抱き合って泣いています。「かわいそうなチッコペトリロ~!」

新郎は、わけを聞いてあきれてしまいました。「そろいもそろって、結婚する相手がこんなバカとは思わなかった。今から旅に出て、これ以上バカな3人を見つけるまで帰ってこない!」と言い捨てて、新郎は出て行ってしまいました。

………

そして、旅先で、とんでもなくおめでたい人に3人出会い、新郎は新婦の元に帰っていくのです(笑)。というふうに覚えていますが、あってるかなあ。


子どもの頃、繰り返し繰り返し読んだ『世界むかし話シリ-ズ』の本の中のお話です。挿絵は、ほのぼの系だったので、新郎も新婦もチッコペトリロちゃんもかわいく描かれていました。

このお話、中国の昔話なら「杞憂」でしょう。

私は新婦タイプですね(笑)。「自分チッコペトリロじゃん」と思いますです、はい。


母と子の世界むかし話シリ-ズ 『イタリアの昔話』
研秀出版

↑カラーで「ぎんのはな」という青髭の話も載ってて、「開けてはいけない」と言われたこっそりドアを開けてしまった娘を容赦なく火炎地獄に投げ込む。これは恐ろしかったです。でも、その恐ろしい「ぎんのはな」の鼻をあかすのが、聡明な末娘。機転がきいて姉娘たちの命を救うだけでなく、お宝もちゃっかり頂いて来るのでした。めでたしめでたし。

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