能管初稽古
今日は椎名師匠の能管のお教室に、初めて行ってきました。
滋賀からJR琵琶湖線で大阪、乗り換えて環状線、降りたことない駅です。運賃1000円以上かかりました。
お教室をするのは、能の囃子方をやっておられる先生個人の能舞台。背筋が伸びます。
今日は、単にラッキョ丸兄さんやのの姉さん、もう一人のお姉さんの笛のお稽古を見学させていただくつもりでした。師匠が怖かったらやめようと思って(笑)。
師匠は、なんか扇子の形をした、バチみたいのを2本取り出さはりました。えっ、練習してこなかった弟子はあれでしばかれるんか?
どきどきしながら見守ります。
師弟は向かい合わせにそれぞれ小さな木の台を前にして、少し離れて向き合って座りました。姉さんが笛を吹き始めはると、師匠は「よう」「はっ」など掛け声をかけながら、小さなバチみたいなので木の台を叩き、リズムを取りはじめはりました。なあんだ、鼓の代わりなんだ。ほ~っ。
指導は「ラリのとこ、ちょっと違ってる、リャン、ってふうに」「はい」と、聞いてて、さっぱり意味不明です……。
一通り曲を吹き終わると、一礼して終わります。待っている弟子の皆さんにも、最初と終わりに一礼します。私には新鮮。
二番目のラッキョ丸兄さんも終わり、次に座っていた私に、師匠が「これ、持ってきたんですけど」と、細長い箱を渡してくださいました。箱には能管とプリントしてありました。師匠の顔は、まるで小さな甥にクリスマスプレゼントを渡すおじさんのような笑顔でした。「吹いてみますか?」と聞かれ、私は小さな甥のように「はい!」と答えて台の前に座りました。
笛に唇を当て、吹いてみても鳴りません。師匠がちょこちょこっと指導してくださると、
鳴りました!
あれだけがんばっても、ちくわ笛はちっとも鳴らなかったのに。能管はすてきな音を響かせてくれたのです。
まだ、指を指穴に置くと、音が出なくなる程度でしたが、音が出ただけでコーフンしてしまいました。私の目の前に、能の音楽の世界が広がり、その向こうにちくわ笛の世界が待っているように思えたのです。
プラスチック製の能管は、1万2千円。これからよろしく!
師匠、ありがとうございました。
※お料理の写真は、1枚目が水ナスの漬物、2枚目が鯨のさえずりのハムです。お稽古が終わって最寄の駅前のお店にて夕食代わりにビールとともに頂きました。
「ちくわ笛奏者への道」カテゴリの記事
- 姉弟子が直木賞候補に!(2015.06.24)
- 『坂道のアポロン』効果 (2013.01.27)
- 豊橋ちくわキューピー(2009.04.16)
- タンパク質は竹輪で(2008.09.26)
- 『定本啓蒙かまぼこ新聞』中島らも(2008.09.07)
Comments
笛のお稽古、始められたのですか!
マンツーマンのお稽古の様子、興味深いです。
がんばって奏でられるようになったら、是非是非お聞かせ下さい♪
ワタシもまた楽器触りたくなってきました…。
ちなみに環状線の何駅だったのでしょう…?(ちょっと気になる大阪人)
Posted by: inugao | 2006.08.27 08:59 AM
>inugaoさん
応援ありがとうございます。
夢は朝市のステージでの ちくわ笛の演奏です!
inugaoさんも何か楽器を?
いつかセッションできるかな。
何駅かは、いずれまた。
Posted by: あひる@滋賀 | 2006.08.27 12:12 PM
私も何か楽器をしたいと思ってます。
(思ってるだけでまだなにもしてませんが)
能管かあ・・・・
いいなあ。
能舞台を前に背筋が伸びるかんじ、わかります。
って、想像だけですが(笑)
能が観たくなってきました。
Posted by: 七海 | 2006.08.27 10:16 PM
>七海さん
能は今年の京都の薪能しか見たことない私です。
七海さんはお着物でお稽古できそう……。
お稽古でも、キモノだとすてきな時間になりそうですよね。
着物に合う楽器、なにか始められては。
朝市のステージが待っています!!(笑)
Posted by: あひる@滋賀 | 2006.08.28 10:16 AM