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2006.12.12

『あんぱんまん』やなせたかし

アニメ「アンパンマン」は、海外でも好評だと聞いたことがあります。

確かに、あのバックの空、海、山はどこの国でも共通していますし、おいしそうなキャラクターがたくさん出てきて、ストーリーも分かりやすい。

でも、私は子どもがアンパンマンのアニメに出会うか出会わないかの頃に図書館で絵本のあんぱんまんに出会いました。この、お腹が空いている人に、自分の顔を食べさせる、というヒーローは、まるでインドの昔話のような印象を受けました。

昔、貧しい旅人がある森でお腹をすかせて倒れてしまいました。その旅人を助けようと、森の動物たちはてきぱきと動きました。水を汲んでくるもの、温かくしようと、焚き火をおこすもの。

旅人は、起き上がって動物たちに感謝しました。

しかし、そんな動物たちを悲しそうに見ていたウサギは、いきなり焚き火の中に飛びこんでこう言いました。「私は何もしてあげることができません。だからせめて、私の肉を食べていただこうと思います」と。

すると、旅人は、突然光り輝く神様(仏様)になったのです。「お前たちの気持ちは本当にうれしかった。特にウサギよ、ありがとう。私といっしょに来るがよい」そういって神様は月にウサギを連れて行ったのです。(だから月にウサギがいる、というオチ)

「あんぱんまん」という絵本には、そんな静かな献身の心が満ちていたのでした。


あんぱんまん』やなせたかし

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Comments

「アンパンマン」と言えば、太陽の色の使い方に非凡な才能を感じていたのですが、改めて絵本を見ると結構普通ですね。

Posted by: むー | 2006.12.12 at 09:21 AM

>むーさん

 絵本とアニメは別物ですからねえ。
 最初の絵本では、
 アンパンマン自体あんぱんまんだし。
 姿も設定も違っています~。

Posted by: あひる@滋賀 | 2006.12.12 at 10:40 AM

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