井筒 駒止亭で忘年会
先日の朝市のお酒探しのあとは、大津市の井筒さんで姉御とおーちゃんと3人の忘年会でした。よくその前の国道は通ってますが、入って食事するのは初めてです。ドライブインみたいなとこから奥まったところに料亭がありました。通されたお座敷はお茶室で、雪見障子を開けると庭が見えるなど、とってもしっとりとしていい雰囲気。フスマをあけて廊下に出ると、別のお座敷で牛肉を焼くにおいが充満していました。かなりお肉を食べた気分に(笑)。
井筒さんのオリジナルビールグラスには感激でした。ものすごく繊細で軽いのです。また、グラスに敷く紙のコースターには滋賀名物があしらわれたマークがまたかわいい!
前菜には、手の込んだ肴が種々盛られていて、どれから頂こうか迷ってしまいます。この前菜はどう見ても、日本酒向き。乾杯のビールもそこそこに、「鈴正宗」吟醸の生貯蔵酒をお願いしました。前菜の中の、寿司とカニ酢の物には、この酒がぴったりでびっくり。酢の物は日本酒にあわせるのは難しいと思っていたのに。
お造りは3種。このあたりから、「鈴正宗」と平行して「萩乃露」の燗に。
これが井筒名物の「比良の暮雪」です。近江八景のうちからの見立てで、この白いお餅が雪で、中には近江牛のステーキが棒状になっていて、比良山を表しているんだそうです。このお餅とお肉と、周囲のショウユタレが絶妙! 肉汁がベースになっているようで、旨みたっぷりでした。「萩乃露」の熱燗がよりおいしく感じました。
炊き合せ。上品な薄味で、また「萩乃露」の燗がよくあいます。
焼き物は、鰆(だったと思うのですが…)の粕漬けでした。
天婦羅。抹茶塩で。これも「萩乃露」の燗があいますね~。
蒸し物の鴨饅頭。周囲の白いのはもっちもち。お餅なのかと思ったら、山芋かなにか芋をすり下ろしたものを混ぜているのだそうです。(ああ、また忘れてる)それに具には鴨ミンチと甘くてほっこほこのアンが入っていました。百合根ではないかしらと言ってました。
そしてご飯とナメコの味噌汁に香の物。
水菓子。もうお腹いっぱいで、私にしては珍しく残してしまいました。
しかし、福井弥平商店の「紫霞の湖(しがのうみ)」のひやと、フルーツがあわないかな、と一口ずつ試していたのです。結果としては、このフルーツには残念ながらあわなかったですね。(いや、フツーあわせる必要ないと思うぞ)
お酒とお料理の相性についての話題が酒の肴になる3人は、心底堪能しました。今回のお酒については、おーちゃんのブログに詳しく書いてあります。姉御&おーちゃん、今年一年、本当にありがとうございました。また、来年も朝市がんばりましょー!
湖国料理 井筒 駒止亭 (こまどめてい)
住所:滋賀県大津市柳が崎7-1
電話:077-524-2121
営業: 11:00~22:00(L.O.21:00)
定休:無休
駒止亭の名前の由来は、明智光秀の娘婿さんが大津の琵琶湖文化館のあたりの浜から馬で湖を渡って坂本を目指し、上陸した地点で木に馬をつないだのがここだからだそうです。裏手にはその木があるのだとか。知りませんでした。
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