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2008.05.26

ホテル日航プリンセス京都 嵯峨野

 先日ホテル日航プリンセス京都 嵯峨野でお食事をしてきました。姉御&おーちゃんとともに、京都の懐石と伏見の酒のお勉強!

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 先付、この美しさはまるで絵のよう。また、おダシの味がきいてて、散らしてある小さなお花は紫蘇。口に入ってかんだら、ふわっと紫蘇が香るんです。まるで香りのミニ爆弾。
 枝豆の味と雲丹の味、最初生ビールを頼んだのですが、あわてて日本酒をお願いしました。これにビールではあまりにもったいない!

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 「京の純米吟醸 呑み比べ 3種セット」(各60cc)1350円です。メニューには5種類があって、その中から好きな組み合わせを選びます。「月の桂」の「柳」と「琥珀光」のはつしぼり、「平安のしらべ」の3種類。塗りの容器に盛られたクラッシュアイスに埋もれて、ちゃんと酒の名前がわかるようにグラスを変え、札もついています。こういう演出は、まるでお酒がスターみたいでいいですね。ただ、氷の中に置いておくと、すぐに冷えすぎるので、飲むときはテーブルに置いておきました。温度的には常温がよかったです。
 
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 煮物椀、鱧、生麩、ウド、ズイキ。これもダシの香りが華やか。やっぱりあわせるなら日本酒でないとね。

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 造り、トロリとしたマグロには、「月の桂」の「琥珀光」はつしぼりが相性がよい。マグロの脂に負けない太い酒。はつしぼりのフレッシュさによって、後口がさわやか。

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 八寸、見るからに五月の演出がすてき。花ショウブが目にもご馳走です。どれも凝った一品です。長芋は矢に、クルリと巻いた魚は的に仕立ててあります。チマキの中身は鯛のお寿司。コイノボリに見立てた紅白の鮎の揚げ物。兜に見立てた車エビ。ジュンサイは酢の物でさわやかに、そして一番驚いたのが、アワビの小豆寄せでした。歯ごたえのあるアワビを一切れ、淡く甘みをつけた煮小豆とともに寒天で固めに寄せてありました。それでも酒のアテになる絶妙な甘さ加減。

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 炊き合せ、伊勢えび、ずいき、スナップエンドウ。ずいきのおいしさに感動。ずいき自体よりもやはり、ダシの味わいなんでしょうね。エビのダシを吸い取っている感じすらしました。

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 焼き肴、あぶらめ、お赤飯と卵焼きの揚げもの。あぶらめがまた、上品に焼いてありました。お赤飯もこうして一口大に丸めて衣をつけて揚げると、立派な肴に。卵焼きも。これ、おうちでもできそう。
 お酒は「英勲」の本醸造をぬる燗にしてもらいました。やはり、守備範囲が広く、こんなあっさりの魚も、こってりの次の料理にもOK。

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 合い肴、フォアグラの蒸し物。これも、驚きです。フォアグラなんて洋食の素材じゃないですか。それを茶碗蒸しに仕立てて、和風にしてしまうなんて。フォアグラには焦げ目がつけてあるので、とても香ばしく、やさしい茶碗蒸しのアクセントになっていました。山葵(どの料理に添えられていたのも、本物のすりおろし)が、油っこさを消してさっぱりさせてくれています。おーちゃんは、「かわいい!」と、この器にも心を奪われていました。

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 酢の物、ホタテ、トマト、キュウリ、若布酢。フォアグラの後にこのさっぱりとした酢の物の順番はさすが。酢がさわやかなんですよ。トマトはその甘さと酢がとても合っていました。

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 筍ご飯と味噌汁、香の物。とっても上品な味付けの筍ご飯、お腹いっぱいなのに残せない!

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 水菓子、メロン。どうしようもなくお腹いっぱいなのに、完食。

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 最後に、料理長のお手製という、柏餅が。見た目、フツーの柏餅みたいですが、開いてみると、

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お餅のまわりに、粟か何かカラリと揚げた実がまぶしてありました。とっても香ばしい。黒ゴマ(たぶん)の餡とお餅とのハーモニーが、食後の幸せを噛み締めさせてくれます。甘いものは別腹……。あまい上質の新茶とともに完食(笑)。

 器もお料理もバランスを考えられていて、とても勉強になりました。どの料理にも、どこかに「おっ!」とひねりのきいたポイントがあり、楽しかったです。それに、お料理について尋ねると、どのお店の方もすぐにちゃんとお答えくださるのです。そういうところはさすがですね。ありがとうございました。
 姉御、おーちゃん、ありがとうございました。

ホテル日航プリンセス京都

日本料理・鉄板焼 嵯峨野
〒600-8096 京都市下京区烏丸高辻東入ル
TEL 075-342-2111(代)
FAX 075-342-2410

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