「妖怪人間ベム」とフレミングの右手の法則
「妖怪人間ベム」は、テレビアニメとして1968年に放送されました。暗く悲しく強烈なお話でしたから、リアルタイムで見ていたのは小学生時代でしたが成長してからも忘れられるものではありませんでした。
中学生になって、クラスの男子にはこのアニメの主題歌を歌いつつオリジナルの振り付けを考えて踊っている人もいました。
歌いつつ、口で伴奏や「パリーン☆」といったフラスコの割れるような効果音も入れるのです。めちゃめちゃおかしくて、みんな大笑い。
もうすぐ高校受験というのに、お気楽にも放課後の廊下で男子二人の踊りを見ながら私たち女子も笑いこけていました。
「早く人間になりたい~!」
と、そこへ英語の先生(女性)が声をかけてこられました。
「あなたたち、放課後に何を遊んでいるんですか?その指は何なの?」
そう、男子が妖怪人間になりきって手を伸ばしていた、ちょうどその手の先を先生が通りかかられたのです。その手は、親指、人差し指、中指の3本を立て、あとは握られていました。
叱られるかも?
すると男子はとっさに「こりゃあ、理科で習うたフレミングの右手の法則です。先生知らんのですか?」と答えました。
先生はいぶかしげな顔をしながらも「あら、そうなの?わかりました」と立ち去っていかれました。
フレミングの法則(左手が本来使うべきものかもしれません)が実生活で役に立ったのは、この一回だけでしたから、私には妖怪人間とセットで記憶されることになったのです。
ちゃっちゃらっちゃっちゃっちゃちゃらー
歌と踊りは「ベム!ベラ!ベロ!」で、周囲にいる女子たちが一人ずつ指さされてクライマックスとなり、さされた女子の文句(あたしベム?いやじゃー、ベロのほうがましじゃがー。あんたはベラそっくりじゃけど~)とともに
よーかいにーんげん
で幕を閉じるのでした。おバカだったけど楽しい中学時代の思い出です♪
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