« 明日は浜大津こだわり朝市! | Main | 父の日朝市ありがとうございました »

2008.06.15

『日本の酒』坂口謹一郎

 『日本の酒』坂口謹一郎、岩波文庫です。

 坂口先生は、醗酵学者でこの本の初版は1964年だったそうです。新書版の27刷をもとにした1997年の「坂口謹一郎 酒学集成1」を底本としているそうです。つまりすごく古い本なんですよね。

 ところが、あまり違和感がなかったりします。そこが不思議なんです…。

 実はこの本で一番好きなのは、冒頭に掲げられた『歌集 醗酵』(この題名からしてheart・笑)からの短歌です。
 「かぐはしき香り流るる酒庫(くら)のうち静かに湧けりこれのもろみは」
 「冷え冷えと寒さ身にしむ庫のうち泡の消えゆく音かすかなり」
 「うまさけはうましともなく飲むうちに酔ひての後も口のさやけき」
2006221anikimoto
 わかる!
 一歩蔵に入ったとたんに香るもろみ。
 あの冬の蔵の切れるような寒さの中のもろみの泡のつぶやき。
 一口二口飲んでインパクトはなくても、たらたらと飲み続けることのできる、後口のよい酒をうれしそうに飲む先生。
 そのお姿が目に浮かび、ニヤリとしてしまいました。本当にお酒お好きなんですね~。

 「見入りたる接眼鏡(オクラル)のはての薄明にこの世のほかのいのちひしめく」
 微生物が見えてしまう「もやしもん」の主人公に通じる部分を持った先生のような気がします。

 本の解説は小泉武夫先生です。この先生をして「酒の神様」と呼ばしめるような先生だったんですね。

 専門的なことは、内容はどこが古いんだか、現状どうなんだかよくわかりません。技術だってどんどん革新されてますし、法的なことも変わってますからね~。

 ただ、酵母だけでなく乳酸も添加するしないというのが速醸と生(き)もと&山廃仕込の違いって解説してあり、乳酸についてあまり意識したことがなかったのですが、腑に落ちました。
 
 
ということで、写真は上原酒造の山廃もとの泡です!

|

« 明日は浜大津こだわり朝市! | Main | 父の日朝市ありがとうございました »

日本酒全般」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 明日は浜大津こだわり朝市! | Main | 父の日朝市ありがとうございました »