サルスベリ
オープンセサミさんのカウンターに、かわいい小さな実があったので名前を尋ねてみました。
「サルスベリです」
うひょーー!
じゃなくて、意表をつかれました。花を見ればすぐわかるのに、つぼみがこんな姿をしてたなんて。
あんまりきちんと見たことがなかったわけですね。
めっちゃかわいい!
PCで変換すると、百日紅、猿滑、二つ出てきました。
百日って、三ヶ月も咲き続けるのかな?
猿滑って、幹がつるっつるだからかな?
サルスベリという木の名前は、うちの実家のお向かいの、女子大生のお姉さんが教えてくれました。
小学生の私にピアノを弾いてくれたり、ハイシーというビタミン剤をくれたり。文鳥を飼っているのもオシャレに思えた。お姉さんはいいにおいがして、キレイで、とてもまぶしかったっけ……。
お姉さんのおうちの、隅々まで手入れされた日本庭園にサルスベリが植えられていたのです。私はツルツルすべるサルスベリに猿のように登ってみせました。お姉さんが「すべるから危ないよ」と止めると、かえって意地になって。今思うと、照れ隠しに「やんちゃな子ども」を演じていたのかもしれません。
お姉さんはそれから数年後に婚家に行ってしまいました。ずっと会っていないまま数十年。今はもう、ご両親も引っ越されました。あの庭のサルスベリだけは変わらず毎年花を咲かせていることでしょう。
そんなことを思い出すサルスベリです。
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