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2008.10.01

文藝別冊「総特集 中島らも」

 この前、近所の書店に行ったら、このKAWADE夢ムックが、いろいろ並べてあったのです。対談やインタビュー、作品一覧など、一人の人をまさに総特集する雑誌。

 表紙にはその人の魅力的なショットが選んであるからどれも欲しくなってしましました。が、結局選んだのは、中島らも、QUEEN、大瀧詠一の3冊です。

 昨日、らもさんの総特集を開きました。 総特集を読んでみて、らもさんの著作はほとんど読んでないことがわかりました。

 らもさんの本で買って読んだのは、「明るい悩み相談室」と『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』です。

 総特集には20編の短いエッセイが収録されていました。筆で生きるとはこういうことなんだ、と思わされる文章に圧倒されました。らもさんの言葉の背後に、累々たる本の山が透けて見えました。
 そして、最後の一行にアッパーくらって鼻血だらり、という作品も。

 らもさんの訃報には、「なんて”らしい”最期なんだろう」と思ったのを覚えています。酔って階段から落ちて。奥様のお話では、ご本人は結婚前からずっとその死に方を口にしていたのだそうです。理想的な最期として。

 らもさんはまた薬物中毒やアルコール中毒の彼岸から奇跡的に帰ってきた人、でもあります。 
 お酒をテーマにしたエッセイ「酒の正体」では、その酒の書きぶりが実にうまそうなのです。
 「いいことのあった日に、一番好きな人と一緒に飲む。それ以外はお断りする。そうして少しだけ心ほころびるようにして飲む酒は、とても『うまい』。甘露の味がする」
 この部分に至るまでには、まずい酒のことも書いてありました。会社勤めで社長のお供をして懐石料理で飲む。でも決してうまいわけではなく、そのお役目を終えてから屋台でやっと「自分の酒」を飲む、と。

 酒の味の真実ですね。
  
 ▼別冊文藝

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