食事の中の心の栄養素
食物の栄養素、炭水化物やら油脂、タンパク質、ビタミンに食物繊維などなど、健康を維持するためにはバランスのよい食事をすることが大切だと長らく教えられてきました。
でも、そんな教科書には全然載ってないけど、食べ物にはもう一つ、心のための栄養素も必要なんじゃないかとここんところずっと考えています。
それは、その人のために作られた料理にだけ、含まれているようなのです。
同じ食材を使った同じ料理。
片方はコンビニやスーパーのパック入り。
もう片方は長年通って顔なじみになっている近所の食堂で注文したもの、あるいは、家族でわいわい言いながら作った料理。
どちらも同じだけ栄養があるはずなのに、片方には心の栄養素が欠けていて、もう片方にはたっぷりと含まれている、そんな気がするのです。
どうも、人間って一日一食でいいから「自分のために作られた料理」を食べないと元気が出ないようです。若いうちは感じないかもしれないけれど、体調を崩したり年をとったりすると、特に心の栄養素が不足するとダメージを受ける……。あ、ひとに作ってもらうだけじゃなく、自分で自分のために作るってのも含まれます。
心の栄養素には「おいしい」と「たのしい」が必須。自分で作って「おいしいなー」と思えたら、心の栄養素は含まれているみたいなんですわ~。
私のなじみのお店、オープンセサミさんのオーナーシェフ、きよちゃんは毎日デリを作りながら、お客さんの顔を思い浮かべていると聞きました。私が行く曜日には、私の好きなデリを作りながら、私のことを考えてくれているというのです。(↑の写真もいつものオープンセサミでのランチです)
あのお店のランチを食べると、へろへろでも元気になれる。素材を吟味して安心・安全なものを選んであるだけでなく、お客さんのため、そして「私のために作られた料理」だから元気になれるという一面も確かにあると感じています。
誰しも、知らず知らず、「おいしい」「たのしい」心の栄養素がたっぷり入った料理を出してくれるお店を選んでいるのかもしれません。
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