『近江楽座のススメ 学生力で地域が変わる/4年間の軌跡』滋賀県立大学
昨年末に出版された本を紹介します。滋賀県立大学で4年継続されてきた、学生による地域でのプロジェクト「近江楽座(おうみらくざ)」の本です。少しだけ関わらせていただきました。
「もったいない」という気持ちから空き家を改装してシェアハウスにして学生が住む、
限界集落の維持を模索、町家の調査と再利用を企画、
廃棄処分にするもののリサイクルで商品を開発し売りこむ、
小学校の総合学習のお手伝い、など。
大学の単位になるわけじゃない。
バイトみたいに、動いたぶんだけお金になるわけじゃない。
だけど、学生が自分で企画しプレゼンして認められたら、予算がつく。
それを地域の中で使って自分たちが何をするか、全て自分たちが考えたこと。
地域の人とぶつかる、でも、継続することで次第に受け入れられ地域自体も変化していく過程を体験する。
自分の学生時代を思い出してみると、個人的な楽しみとしての部活動しかしていなかった。大学自体、地域に開こうなんて意欲もなかっただろうし、地域と協力というのも限られた試みにすぎなかった。当時、こんなダイナミックなことが学生にできるとは想像もしなかった世界だ。
全ての学生がそんなすばらしい体験ができるわけじゃない。挫折して消えるプロジェクトだってある。地域の人には単なる迷惑で終わったかもしれない……。学生が本当に心から動きたいテーマなのか?初代はそうでも、次の
代の学生にとってはどうか?
それでも挫折すらムダにはならない。彼らの表情は輝いている。全ての体験が身になっている。
▼『近江楽座のススメ 学生力で地域が変わる/4年間の軌跡』株式会社ラトルズ
中身は学生自身の文章もあるし、デザインもプロジェクトで活躍した学生さんがやってるんですよ!
それがめっちゃステキ。ワクワクがぎゅうっと詰め込まれている。
ぜひ、手にとってみてください。
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