香りの力
辻一さんで飲んでた時、市販のどのビールが好きかという話題になりました。
「アレとコレは嫌い」と私が言うと「なんで?」と聞かれたので、とっさに出た答えは「においが薄っぺらい」という言葉。
ビールは原材料欄を必ず確認して「麦芽・ホップ」だけのものを撰ぶことにしています。
原料は同じ表示でも、銘柄によって好みと好みでないものがあります。
どちらかというと、濃厚で麦の豊かな味わいのものが好きだと思っていたのです。
でも、本当は金属っぽい香りのものを避けていたのかもしれません。
知らないうちに、香りに味の好みを左右されていたのか?
同じ銘柄でも、サーバーから注いでもらう生だと、香りが全く違っているので美味しいのです。
(もっとも、味自体が違っている可能性もありますけど)
ビールで香りの力を実感。
同じように日本酒でも香りは味覚への影響が大きいです。
好みの香りは、モロミの香りかな~。糀の甘い香りかな~?
昔、杉の香りのついたお酒を好んで飲んでた時期もありますが、同じ杉の香りは今や私にとって邪魔でしかありません。お酒本来の香りがわからなくなるからです。
逆に、味が美味しいから、その香りを好むようになることもあるでしょう。
例えば古酒。最初は熟成香のするお酒を受け付けなかったのに、次第に燗での旨さを覚えるうちに香りが気にならなくなり、そのうち、ある種の熟成香自体をいい香りに感じるようになりました。
嗜好もどんどん変化していくものですね。
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Comments
こんな私も吟醸香が無いと物足らないと思ってた時代がありました。信じないでしょうけど…。
Posted by: 煮酒 | 2009.08.30 11:52 AM
煮酒どん
いえいえ、吟醸香ショックから日本酒にはまってしまったというお話、しっかり覚えております。
とても理解できます。
Posted by: あひる@滋賀 | 2009.08.30 01:16 PM