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2010.03.28

『チーム・バチスタの栄光』海堂尊

2006年の「このミステリーがすごい」大賞受賞作品。映画化も、テレビドラマ化もされています。(どっちも見てないけど、読んでいて映画版白鳥役の阿部寛さんの顔・声・しぐさが映像として頭の中に浮かぶのでした)

おもしろくて、一気読み。田口と白鳥コンビの活躍のシリーズ、追っかけて読みたい。

実際に医療現場で働いている著者だからこそ描ける病院の内部事情。

読後、単に犯人さがしのミステリではない、著者の切実な思いも残る。

海堂尊さんの公式ホームページにアクセスすると、実際の仕事関連のニュースが自身の筆により綴られていました。そこには現実世界へのやりきれない思いが。


『チーム・バチスタの栄光』海堂尊

そんな文章を読んだ今日、夜テレビ欄に海堂尊さんの名前が!「NHKスペシャル 人体製造 再生医療の衝撃」のコメンテーターとして出演されています。(今、番組を見ながら……。こんな人なんだ-、海堂尊さんって)

幹細胞を使った再生医療の今をテレビで紹介しています。「妖精の粉(だったかな?)」で切り落とされてしまった指先が復活したり、手術の跡が消えたり。動物の体内で移植用の人間の臓器を作らせる実験も進められるのだそうだ。遺伝子操作した動物で。

一人の子どもを救うために、遺伝子を確認して免疫の型が適合させた兄弟を誕生させる。その兄弟のことを「救世主兄弟」と呼ぶ。

先端医療ってすごいなあ……。もし、自分が事故で体の一部が欠損してしまったとき、この医療技術が普及していれば本当にありがたいですよね。子どものためだったら、きっと必死で望む技術だろうな~。しかし、ものすごくデリケートな問題で、今回の番組で紹介されていたように、イギリスでは法律で厳しく規制するとか、アメリカでは医師や患者自身の倫理観に任せるなど、きっちり方針が必要なのでしょう。日本では全く論議されていないけど。


でも、そういう先端医療もいいけど、ごくごく普通の医療の身近な病院のレベル(現場に必要な人件費・設備投資などのための医療費や制度の充実という面のレベル)を上げて、小児科や救急医療の充実、そして単純な医療事故や医療ミスが重複して起こることをなくすというような方向へも、同時に歩みを進めてもらいたいとも思うんですけど……。

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