秋の琵琶湖をながめつつ思ったこと
JR小野駅からのながめ、その2
左には沖島、右には琵琶湖大橋とイーゴス(スゴーイ大観覧車)。沖島が水面から浮かんでいるように見える。蜃気楼っぽい。手前には黄緑色の藻。
少し曇っている。今日の仕事を思い返しながら電車を待っていた。
ご縁があって、しょうがいを持つ方や、アルツハイマー症のご家族の介護をされた方にお話を伺う連続講座に同席させていただいている。毎回、さまざまな方がいらっしゃって、お話をされ、そのお話からとても元気をいただく。受講生みなさんが、ニコニコ笑って別れを惜しむような雰囲気になれる。
しょうがいというのが、その人の特徴のひとつ。そんな感じだ。
もちろん、ほんの1~2時間で、その方のすべてがわかるわけではなく、どれだけ理解できているかはわからない。けれど、直接お会いして話すことで、確実にお会いする前は「しょうがいを持つ特別な人」というくくりでしか考えられなかったのに、その方を一人の人間として受け入れられるようになっている。当たり前のことなんだけど、その当たり前ができてなかったわけで。
この企画を立てた方の「徳」だなあ、としみじみ思う。
福祉の現場とは全く接点なく生きてきた私。どちらかというと避けてきたかもしれない。でもブッダもおっしゃているように、一生病気や死と無関係でいられる人はいない。私も実家の父母がいま、介護ヘルパーさんのおかげでなんとか二人暮らしを続けられている状態。それ以前に、祖母も長期に渡って病気で外出もままならなかった。
このお仕事を頂いたのも、たぶん私にとって必然・必要だったのだろうと思いながら、琵琶湖をながめていた。
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