「天保正一」大吟醸 十年
喜多酒造「喜楽長(きらくちょう) 天保正一(てんぽしょういち)」大吟醸 十年。前杜氏天保正一さんの名前を付けられたお酒です。
十年前、いや、それ以上に年数を経たお酒です。(冷蔵)
昨日、喜多社長さんからのレクチャーの時間に、常温と燗で味を聞かせていただきました。結果は驚愕!
常温では、お世辞にもうまいとは言えませんでした。前面に埃っぽいような、ワラのようなにおいが出てきて、そのために味のよさが感じられないのです。ただし、それはいわゆる「老ね(ひね)」香とは違うものでした。
ところが、50度、60度に温度を上げていくと、そんなにおいが全く気にならないほどに後退し、上品で深みのある旨みがぐぐっと出てきて、しかもキレる。一度60度に上げてから常温近くまで下げた、燗冷ましがまた素晴らしい!常温の時に気になっていたよくない要素が全部なくなり、旨さやバランスのよさだけが残るのでした。
天保さんの穏やかな笑顔が浮かびます。
ああ、私はこのお酒を居酒屋で冷やした状態のままで飲み、真価を知ることができませんでした。なんてこと!
「喜楽長 大吟醸 天保正一」
定価:1800ml 7,300円、720ml 3,675円
説明:コクと飲みやすさのバランスの良さが持ち味の大吟醸。
3℃で2年間低温熟成を行い、まろやかな味わいを創出しました。
※このデータは喜多酒造のサイトの中から引用させていただいています。
私たちには、これを高い温度で燗してみるなんて思いつきませんでした!こんな貴重なお酒をご提供してくださった喜多社長さんに感謝です
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Comments
古酒を燗にすること自体があまりないことですが、今回天保正一の燗をを味わって、私自身の日本酒感がまた広がったようです。
喜多社長にはこんな体験のチャンスを与えていただき感謝!感謝!
Posted by: 酔虎 | 2011.05.31 08:55 PM
酔虎さん
大古酒でも、大吟醸でも燗はしますが、
「天保正一」は初体験!どきどきものでした。
でも、正直ここまでの温度幅とは
天保さーん
Posted by: あひる@地酒 | 2011.06.01 10:44 AM