『図書館戦争』有川浩
最初のほうは、設定の説明といった感じで、その世界にかなり違和感があり、なかなか読み進められませんでしたが、主人公が走りはじめると後は一気でした。
図書館が検閲に対し、本を守ろうとすると、検閲側が武力行使したため、図書館側も武装し独自の軍を持つ。
「図書館員が軍事訓練に明け暮れる」
このキナ臭さ、ものすごく嫌だったのです。私の中で図書館は、戦いの場とは真逆の位置にある。
しかし、現実社会でメディアにかかっているバイアスを見る、感じるにつけ、単なる荒唐無稽な設定と言い切れない。背筋が薄ら寒くなるのでした。
そんな背景でありつつも、これから夢見る乙女が王子様の正体を知るところなど気になる人間関係もシリーズを読み進む楽しみです。
あ、主人公が他人と思えない、です(^w^)
あんな状況で助けに来てくれて、しかも呼び捨てにされたら、キュンときちゃう〜。そのあと、泣いてしまったら、とんとんとたたいて示し、肩を貸してくれるなんて!!(ただし主人公より背は低いけどそんなの問題じゃない)
それと、どうしても「お子様向け」という印象がぬぐえないのはなぜかしら。別の言い方をすると「マンガ的」。私はマンガを表現の一つのジャンルとして認めているので、お子様向けとマンガ的はイコールではないのですが、これでもかこれでもか、とわかりやすく面白く、という感じはします。悪い意味ではありません。
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