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2011.09.24

『天地明察』

本屋大賞受賞の『天地明察』。

なぜか最初の数ページ、で何度か挫折。かなり積ん読してきました。

でも、腰を据えて読みはじめてみると、おもしろく、夢中で読めました。これも、もう一回読んで考えてみようかしら。

淡々と主人公渋川春海の、碁と算学と暦作り、家族、人脈などを追っているけど途中で涙。数学者の関孝和、会津藩主、本因坊家、といった綺羅星のごとき偉人、才人が春海と出会い、彼の資質と人柄を認め長く深く関わっていく。

非凡なのか、平凡なのか。いや、才を恃まず畏れを知る男だからこそ、伸びると見込まれたのだろう。その期待通り少年のような純粋さを忘れずに、過去の失敗を糧として成功へとたどり着いた。決して我が身だけの出世の為に走らない。常に宇宙や日本全部を相手にしているのです。

春海の人生をもう一度たどってみたいです。

『困ってる人』も再読してみて少し深まった気がします。

『ジョーカー・ゲーム』は3度読んでもおもしろかったなあ。

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