『ジョーカーゲーム』
三回目。
この作品のどこが面白くてこんなに読み直しているのか?
やはり、特殊な能力を持ち、更に鍛えられたスパイたちが、ミッションをやりとげるところ。私からすればスーパーマンみたいで、ワクワクします。
でも、できて当たり前、誉められもしないし栄達もない。できなかったら責任を問われる。そんな任務に、何故自ら飛び込む?
ここでタイトルになっているジョーカーゲームが意味を持ちます。
彼らにとって、スパイ任務はゲーム、スリルはあるが、成功して当たり前のゲームでしかない、というのです。
著者は、家族の愛も世俗的な名誉も、彼らには意味がなく、いかにゲームを上手にやりとげるか、自分のプライドだけがモチベーションだとしています。
時代は全体主義、天皇は神、不敬は罪で自殺する人も出るくらい。そんな価値観とは全く別に生きる彼らは、今を生きる私にとって魅力的なのです。
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