三回忌と「不老泉」秘蔵大古酒

今日は、永野さんのご命日、三回忌です。
ご飯を食べてから、「不老泉」を出してきました。
これは私が『近江の酒蔵』を出版した時、永野さんと上原専務さんから一本ずつ頂いたお酒です。そのうちの1本。これでおしまいの1本を開けました。
あれはいつだったか、永野さんと二人で上原さんに伺った折。はじめてこのお酒を「きいてみる?」と出して頂いたのです。時間が味になったようなこの酒に、自分の半生が重なって涙が出てしまいました。
その帰り道、永野さんと「上原さんにやっと認めてもらえたような気がするなあ」と
話したことをよく覚えています。
思い出のお酒なのです。
なにしろ昭和47年醸造。しかし、味わいは現役です。とても酸が利いて長く貯蔵されてまろやかに熟成したウイスキーのような香りも少し。キレもある。
それを今夜は永野さんのラベルと差し向かいで頂きます。
いつもの「旨いなあ」の笑顔。
この前、上原酒造の蔵の中には、絶対永野さんがいてはったと思います。
あんな泡、見ないではいられないはず!そしてみんなといっしょに大笑いしはったはずです。
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Comments
「日本酒大好き!」って、大きな声で言っていいんだよって教えてくれたのが、姉御とあひる姉さんのような気がします♡
みんなの中に、それぞれの姉御が☆
私は杣の天狗で乾杯!
Posted by: 円 | 2013.03.01 11:20 PM
円さん
コメントありがとうございます。
円さんとお出会いできたのもお酒のご縁ですもんね。
本当に感謝です。「杣の天狗」は永野さんも大好きだったお酒!!
きっと美味しく飲んではることでしょう。
円さん、ほんまにありがとうございます。
Posted by: あひる@地酒 | 2013.03.01 11:56 PM
やっぱりそう感じられましたか。私も仕込蔵でどうもひとりにやついている人が見えました。やっぱり姉御だったんですね。
Posted by: 不老泉 | 2013.03.02 04:15 PM
不老泉さん
コメントありがとうございます。
ですよね、感じましたよね。
たぶん、酵母やらが見える状態になって、もう笑いが止まらないんじゃないかなー。
この前の御蔵の中には、そんな幸せな空気があふれていました。お忙しい中、本当にありがとうございました!
Posted by: あひる@地酒 | 2013.03.02 05:50 PM
あひる姉さんのこのブログ読んだら胸が熱くなりました…
でもしんみりした気分より「旨いなあ」と笑顔でお酒を楽しむ方が姉御は喜びますよね…
Posted by: てるきん | 2013.03.03 04:50 PM
てるきんさん
コメントありがとうございます。
ほんと、たくさんの方ご命日に永野さんの思い出をつづっておられましたね。
いつも思い出して書いていたい、
でも思うように書けない。
難しいのでふだんはあまり書いていません。
でも三回忌でしたから。
見守ってくださる存在を感じますね。
なかなかうまくはいかないけれど、でも前には進んでいます。だから大丈夫。
Posted by: あひる@地酒 | 2013.03.03 07:11 PM