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2015.05.27

ど根性スミレと『残酷美術史』

ど根性スミレ
写真はアスファルトとコンクリートブロックの隙間で健気に花を咲かせるスミレです。

何気なく手に取って買った『残酷美術史 西洋世界の裏面をよみとく』池上英洋さん・ちくま学芸文庫 が充実していて夢中です。

そう言われてみると 確かに残酷なテーマの絵画が多いな、西洋。

まず、宗教だとキリスト教はイエスはひどい目にあってこその「人類の救い主」という立場ですから、受けた刑が残酷であればあるほど有り難みが増すんですよね。従って殉教した人は聖人とされます。その殉教場面も尊いので絵画にされます。殉教シーンがリアルで残酷なほど聖人の素晴らしさが讃えられるから、画家もがんばって悲惨さを表現しているわけです。

他にも魔女裁判、拷問の種類、メメント・モリなど、様々な残酷絵画が紹介されていてとても充実した文庫です。ただ文庫だけに図版がたいへん小さく、見にくいので、さほどリアルさが感じられないという。いいんだか悪いんだか。


写真のど根性スミレは常に死と隣り合わせだからこそ美しいのか。

そんなことを考えてしまいました。

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