練り込みの箸置き 高橋由紀子さん
阪神百貨店でカフェに行った後、ちょっとだけ日用品売り場を冷やかそう、とエスカレーターから降りたところで、視界の端に何か気になる焼き物が。
もしかしたら、と引き返してみると、やっぱり信楽焼の作家、高橋由紀子さんの作品コーナーでした。
この方は、とても珍しい、練り込みという技法で作品を作っておられます。
私は、カモメの箸置きとアヒルの皿を買いました。
カモメの箸置き、表と裏で同じ柄がひっくり返っているでしょう?
色をつけた陶土を組み合わせ、アイスボックスクッキーか金太郎飴のように切ったら柄が出てくるようにして作っているのです。だから、左右非対称の柄だと表と裏ではひっくり返ります。
名刺もその柄のように文字をひっくり返してデザインしてあるそう。
珍しい技法なのは、とても手間がかかるからだということです。それにしても、センスあるなあ。展示されていた壺は夕焼け空と海とサーファーが閉じ込めてあり、他にない独特な世界をのぞいているようでした。ピンクの空と雲と波がまるで動き出しそうな感じ。
他にもまるで消しゴムみたいに見える、不思議な質感のものもありました。
高橋さんとは仕事で取材のためにお話したことがあるのですが、作品自体に触れるのは初めて。改めて高橋さんの練り込み作品の魅力を知りました!
八割れの猫のカップとお皿も良かったです。欲しかったな。練り込み作品は柄は同じでも一個一個が微妙に違うので、気に入ったものを選ぶ楽しさもあります。
Facebookページに作品ギャラリーがあるので、「高橋由紀子 陶芸 アルバム」で検索してみてください。
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