伝書鳩を飛ばす子ども
うちの子どもが通ってた、友の会幼児生活団では4才、5才、6才組と、それぞれに何か生き物の世話をすることになっていました。
生活団ごとに違ってて、東京の落合では、4才で十姉妹、5才でモルモットでした。でも6才組で伝書鳩を飼うのはどこも同じだったようです。
6才の子どもが、伝書鳩の世話をして、最終的に100キロくらい遠くから飛ばして鳩舎に帰ってくるようになるんですよ。すごいことです。
お世話の手順は、上級生から教えてもらいます。それを文字でなく絵で書いて、マニュアルにするんです。
ちゃんと、マスクして、帽子かぶって、エプロンかぶって。最初に、足環のチェックをする。鳩舎から追い出す。床のフンをガリガリ(お好み焼きのヘラみたいな金属の道具)で掃除する。青菜を刻む。塩土を入れる。えさは、一羽につき、一杯。たらいに水を入れて、水浴びさせる。最後に足環チェックをして全部入っているかを確認する。
それを全部絵にして、持っておくのです。手順を忘れたら、めくって見てましたよ。
夏休みも、交代で世話をしました。
段階を踏めば、子どもでも命を維持させるほどの仕事ができるのです。
うちの子は青い野菜が嫌いでしたが、十姉妹のエサにするために小松菜を栽培したことから、小松菜は食べられるようになりました。
あんな幼い時期に、命の世話をキチンとするような機会を与えていただけたのは、本当にありがたいことです。
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